鍼灸学校で難病を学ぶ理由

 

鍼灸学校では現代医学も学びます。

鍼灸学校の科目の多くの部分を現代医学の基礎医学部分が占めています。

その幾つかの科目の中で臨床医学各論というのがあります。

病名とその症状や原因、初期症状、現代医学での治療方法、その予後(その病気がたどる医学的見地からの経過と結末)を学びます。

あまり深く考えずにはりきゅう学校に入学した者にとっては想定外にも、覚えなければならない病名は幅広く多岐にわたります。

鍼灸学校なんて、ツボと筋肉を覚えて、鍼の打ち方とお灸の据え方を覚えるだけでしょ!と思ったら大間違い。

こんな病名、聞いたことないわ!というような難病の名前も出てきます。

で、みんな思うのです。

「将来、肩こり・腰痛専門の鍼灸院を開く予定だから、難病は覚える必要ない!」とか、

「美容鍼専門でやって行くから、クローン病や重症筋無力症の人は患者で来ない」とか…。

なぜに、こんなに覚えねばならぬのだ、一生会わないかもしれないのに…と。

 

意外に臨床で出会います!

難病の人は来ないと思っていたら大間違いです。

その可能性の人はいらっしゃいます。

その可能性がある人を自分が施術すべきクライアントなのか?

それとも、

このクライアントさんは然るべき病院に行くことを勧めるべきなのか?

それを判断しなければなりません。

 

たかが肩こり、たかが腰痛と考えていても、そこに大きな疾患が隠れていることもあります。

鍼灸師が全知全能である必要はなく、鍼灸師の扱う範囲ではない、これは医師に委ねるべきであるというのを判断するために疾患名やその症状、初期症状を覚えるのです。

 

まとめ

たかが肩こり、たかが腰痛…。

いや、そこには大きな疾患が隠れていることもあります。

「これはタダの腰痛ではない!自分の治療対象ではない」と判断する現代医学を鍼灸師は学んでいるのです。

全日制3年間学校に通い、国家試験を合格するというのは、生半可な気持ちではできないものです。

 

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