教科書通りには行かないーたくさん触れて知るツボの位置

岩田鍼院・岩田先生開発のツボ取りてい鍼『黄帝鍼』

 

クレア自由が丘治療院の比良田めゆみです。こんにちは。

思い返してみれば、小学生の頃から肩凝り持ちでした。

肩がこったと言うと、一緒に住んでいた祖母が肩を揉んだり、背中を押してくれました。

 

祖母のマッサージとお灸

マッサージのしあいっこをしていたのですが、祖母がマッサージする側8割、私がする側2割くらいでした。

たまたまマッサージのしあいっこのされる側の時に、近所のおばさんが遊びに来て、逆じゃないのか?と注意されたことがあります。

確かに。

しあいっこなので、私もする側の時もありましたよ!

 

もう亡くなっているので、聞くことはできないのですが、祖母は人にマッサージをするのが趣味として好きだったのだと思います。

それと、自分自身がよく凝るので、ツボを心得ていました。

祖母の本職は雑貨店経営で全くマッサージとは無関係でしたが、非常にうまくマッサージをしてくれたのを覚えています。

また、祖母は近所のおばあさん仲間とお灸のしあいっこもしていました。

お灸は子どもの私は傍で見ているだけで、してもらったことはありません。

器用にお灸を据えるものだと感心し、大人になったら枯れた葉っぱを背中に載せて、そこに火を付けて、「アチチ アチチ」と言うんだ。

いろいろ大変なんだと思ったのを覚えています。

まさか自分がその「アチチ」の仕事をするようになるとは思ってもいませんでした。

(ちなみに、私のお灸は熱くありません。温かいくらいです。)

今、私自身がきゅう師の資格を取り、お灸にも種類があるというのを知ってから考えてみると、祖母はなかなかハード系のやり方でした(;’∀’)

 

そんな関係で、私は育っていく過程でツボを取るというのが当たり前で、手を置けば凝っているところなんて、すぐに分かるものだと思っていました。

それは誰もがみんな分かるものだと思っていました。

 

誰もがツボを取れるワケではないらしい

以前の職場で、後輩に施術を指導することが何度かありました。

学校を卒業したばかり人たちです。

以前の治療院では、学校を卒業しただけでは机の上と実技室で学んだことだけなので、すぐには本当のクライアントさんに入らず、先輩や同僚の背中を借りて練習をしていました。

後輩のAくんが入ってきた時に、「比良田さん、質問があります」と言われました。

「ツボの取り方を教えてください」とのことでした。

そんなことはとても簡単なので、指で肌をさすって、「ほら、こう。手が止まるところがツボ。簡単でしょ」と言ったら、

「それを言葉で説明してもらえますか?」と。

「へ? いや、手が止まるでしょ」と私。

「いや、それが分からないから聞いているんです。その理論を教えてください」とAくん。

「ほら、こう。手が止まるじゃん」と私。

どうやらAくんは手が止まらないらしい…。

Aくんてスゴイと私は思ってしまいました。

ツボの位置が分からないのに鍼灸やマッサージの仕事に携わろうとしている、そこからのスタートなのだと…感心してしまったのです。

それに、ツボなんて誰でも分かるものだと思っていました。

その後、Aくんは練習に練習を重ね、メキメキ腕を上げて、一人で施術ができるようになり、もう10年近く経った今では一人で開業もしています。

彼も”何か”を掴めたのでしょう。

 

学校で教わる教科書でのツボの位置

学校ではツボの位置を言葉で教わります。

こんな風に、たとえば腕で有名なツボ、手三里だと、

”前腕後橈側にあり、曲池穴の下2寸、陽谿穴から曲池穴に向かい上8寸、長・短橈側手根伸筋の間”。

曲池穴というのは、肘にあるツボで

”肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で、上腕骨外側上顆の前”、

陽谿穴は、

”手関節背面橈側にあり、母指伸展してできる長・短母指伸筋腱の間の陥凹部”

と言葉で習います。

これは全部覚えます。

教科書に載っているベーシックなツボ365個は学校を卒業する時点で、名前と位置を口で言えるようになります。

と言っても鍼の学校に行っていれば自然に覚えられるというワケはないので、必死に覚えるのです。

 

定期試験や卒業試験で、ツボ名を聞かれて、口頭で位置を答え、ツボの位置を先生に伝えます。

それは習うのですが、そこに本当に効く”ツボ”があるかどうかは、また別です。

 

渋谷の繁盛鍼灸院 岩田鍼院・岩田先生のツボの取り方指導

以前、渋谷でとても繁盛していた岩田鍼院を経営されていた岩田先生から”ツボを見つける棒”を購入させて頂いたことがあります。

一応、棒ではなく”てい鍼”という鍼の一種なのですが、我々の業界ではスティック状の身体をさする棒も”鍼”と言います。

2011年の時点でもブログに『岩田鍼院・岩田先生。」という日記を書いていました。

 『岩田鍼院・岩田先生。』

 

私個人としては、ツボは指で見つけられるので購入する必要はなかったのですが、その棒が一体どんなものなのかが気になり、またその棒を通じて岩田先生にお会いしてみたいと思ったのです。

その棒を購入すると、棒の使い方の直接指導を岩田先生ご本人から受けられるというのが私には魅力でした。

 

そして実際、その指導を受けに岩田先生のオフィスまで伺いました。

棒を持つ岩田先生曰く

「ほら、こう、スーッと肌をさすると、止まるでしょ。そこがツボ。ね、わかった?」

以上。

指導は5分もなく終わりました。

 

そのあと、岩田先生のお話を3時間ほど伺うことができたので、この棒を買って良かったなと思っています。

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コメント

  • こんにちは、鍼灸について検索したら先生のブログを見つけてツボについて興味深く読ませていただきました。
    この指や棒で滑らせて止まるところというのはなんらかの身体の不調や疾病といった際に治療点としての反応が出ているから止まるのですか?

    by はり坊や 2018-06-08 4:55 PM

    • こんにちは。ブログをお読みいただきありがとうございます^^
      治療点とまでははっきりとは言えないですが、何かしら他の部分とは違うのでその部分に何か問題があるのかもしれないということは考えます。
      例えば、私は背部に刺鍼をすることが多いのですが、腎兪あたりに手が止まれば、「何か腎臓に負担が掛かかる生活はされていませんか?」と聞くことはあります。「あ、そういえば…」ということになることは多いです。それで治療に手掛かりになることはあります。

      by M Hirata 2018-06-08 10:42 PM

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